防振装置の種類について
プレス用防振装置は、製品加工から生じる設備の振動が、人(作業者)、物(工作機械)、外(外部の住宅、人)に対して悪影響を及ぼさないように、振動公害対策、作業環境対策として設置されています。実際の生産条件や設置環境によっては完全に振動を取り除く事は困難ですが、最適な防振対策を御提供するため、アイダエンジニアリングでは設置対象プレスの機械質量、加振力、機械重心、生産SPM等を考慮し選定を行っています。
弊社プレスに使用されている防振装置の種類と特徴についてご紹介いたします。
①ゴムバネ系(汎用プレスや中型プレス向け)
・ コンパクトで優れた防振効果を発揮。
・ 機械への取り付け、据え付けレベリングが容易。
・ 圧縮方向だけでなく、せん断やねじり方向にも作用する。
②皿ばね系(中・大型プレス向け)
・ 減衰効果の高い皿ばねを組み合わせ、優れた防振効果を発揮。
・ 高い耐久性を有する。
・ 省スペースで大きな荷重に対応可能。
③コイルばね系(高速プレス向け)
・ 大荷重から小荷重まで使用範囲が広い。
・ メンテナンス不要で、耐久性に優れる。
・ 変化速度に比例するダンパー力を発生する粘性ダンパーを付属。
④空気バネ系(精密高速プレス向け)
・ 空気の圧縮性を利用し、非常に優れた防振性能と耐久性を有する。
・ 高さ調整が容易、耐荷重とバネ定数を独立して調整できる。
防振装置専用メーカーのサイトをご紹介いたします。
・株式会社エーエス https://www.a-sys.co.jp/vi/
・倉敷化工株式会社 https://www.kuraka.co.jp/product/industrial/mount/02/index.html
・三菱長崎機工株式会社 https://www.mnm.co.jp/products/sdgs/vibration.html
・GERB https://www.gerb.co.jp/applications/metal-forming.html
プレス設置後の交換は非常に困難になりますので、周囲環境にご心配がある場合は事前に担当営業へご相談ください。