防振装置の選定について(株式会社エーエス様 協力)

こんにちは。
今回の協力企画ブログは、「防振装置の選定」について取り上げます。

防振、免振装置、防音装置等の設計、製造ならび販売する
株式会社エーエス様にご協力いただきました。

なぜ防振装置が必要なの?

防振対策を行うには発生振動の特性や大きさを解析し、最適な防振装置を選定することが大切です。
プレス向けに防振装置を導入する大きな目的としては、

・近隣住宅、施設の居住性悪化や近隣工場の生産環境に支障をきたすなどの新公害対策
・生産設備の精度や耐久性悪化、検査・測定作業に悪影響を与えるなどの作業環境対策

いずれの場合も振動対策検討時には、
対象設備の特徴・仕様および実際に使われる環境を考慮し、最適な防振装置を選定する必要があります。

防振装置の性能について

防振装置の性能を決めるには2つの要素があります。

① ばね要素

対象機械を支え、振動を低減させます。
支持するばねが柔らかい程、固有振動数は低くなり、固有振動数が低くなることで、振動伝達率が下がり、振動伝搬を低減することができます。

 
 ★固有振動数とは物体の質量や寸法のように、物体について回る基本的な物理量です。
  すべての物体は固有振動数を持っています。防振装置の性能は、
  ばね材が持つ固有振動数を基に「低い=柔らかい」「高い=硬い」等と表現し評価しています。
  固有振動数が低いほど高い防振性能を発揮します。

②    ダンパ(減衰)要素

作業性に合わせて、機械振幅抑制させます。
対象機械の稼働時における振幅抑制を行い、機械停止時の振動による揺れも素早く収束させることができます。
2つの要素共に色々な種類が存在しており、その特徴も様々あります。


防振装置は、基本的にばね要素とダンパ要素から1種類選択し、その組み合わせで使用することがほとんどです。
防振対策を検討するには、対象設備の特徴、仕様や使用環境を十分考慮して性能目標と作業性を両立させた防振部材を選定する必要があります。


防振装置の種類について

・ゴムマウント(AD防振装置)

特徴:コストパフォーマンスタイプ。
   高弾性ゴムによるダンパ機能およびレベリング機能も有す。

対象プレス:NC1、NC2、NS1、NS2 等

・積層ゴム(HS防振装置)

特徴:多段積層構造によりマウント型で最良な防振肱岡を発揮。
   積層パッド間の板間摩擦によるダンパ機能も有す。

対象プレス:UL、PMX 等


積層ゴム(HS防振装置)据付写真

・コイルばね

特徴:空気ばねに次ぐ性能を有す。
   耐久性の高い日本製特型コイルばねを採用しており、
   可変型エアー式摩擦ダンパや粘性ダンパを組み合わせることによりプレス振幅を制御可能。

対象プレス:HMX、PMX、TMX、DSF、UL等


コイルばね防振装置据付写真(UL-6000用)

・空気ばね

特徴:最も優れた防振性能を持ち、プレス振幅を可変型エアー式摩擦ダンパ、粘性ダンパにより制御できる。
   空気ばねへ補助タンクを追加し、更なる性能向上も可能。

対象プレス:MSP、PMX、TMX      


空気ばね式防振装置

公害問題、プレス周辺機器の影響を抑える場合、
これらの部材を使い分け、様々な振動問題に適した部材を選定し対応します。


防振装置の選定について、取り上げましたがいかがでしたでしょうか?

次回も、引き続き、株式会社エーエス様にご協力をいただき
「防音装置」について取り上げていきます。
お楽しみに!

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